下村漆器の業務用食器は、作りたい漆器や樹脂、塗料、色など様々な用途や形態に対応が可能のため、製造工程は細かく異なってきます。 その中でも、一般的な業務用食器工程の製品をご紹介します。 各工程の素地についてはこちら こちらより器の製造依頼も受け付けております。
製造工程例
布目椀 蘭 の製造工程
プラスチックの粒(熱可塑性樹脂)を溶かし、お椀の形にします。熱可塑性樹脂は再生可能な樹脂です。 ※写真1 成形機械新しい形状の器を作る場合は、金型製作が必要になります。
成型の過程で出てくるバリを除去し、拭き上げ・脱脂をします。
スプレー塗装による吹き付けで、黒内朱の色を塗ります。 ※写真2 塗料吹付けの様子
スクリーン印刷で装飾部の印刷を行います。※写真3 (写真は布目椀 鈴)
都形吸物椀 鉄線 の製造工程
「熱硬化性樹脂」を使い、お椀の形にします。 新しい形状の器を作る場合は、金型製作が必要になります。
表面積を増やし、塗料の密着をよくするために必要な大事な工程です。
漆下塗用の特殊塗料を使って、下塗りを行います。
研ぎによって、表面を均一にします。下塗りの際に付着したぶつなどを取り除き、上塗りがキレイに仕上がるようにします。
漆塗職人がひとつひとつ丁寧に仕上げていきます。
蒔絵の工程(写真は重箱の家紋磨き蒔絵です) 1. 和紙に文様を描き、裏側から図案の輪郭を刷毛でこすって写す。 (写真1) 2. 筆で文様を描く。 (写真2) 3. 漆が乾いてきたら、金粉を蒔きます。(写真3) 色が違う場合は、蒔き分けたり2.3を繰り返します。 4. 消し蒔絵の場合はこれで仕上がります。(写真4は上金粉蒔き後) 5.磨き蒔絵の場合は、さらに磨き粉で磨きます。磨き蒔絵の場合は、3での金粉も専用金粉を使い、磨くことで丈夫で上品な金色となります。 6.「毛打ち(細かい線を描く)」を行い、完成です。
受注製作(オーダーメイド)について
商品を色違い、絵柄違いなど特注品をご希望の方は、依頼をこちらのページでお受けしております。 詳しくはお問合せください。 製作依頼について