製造工程(業務用食器)

 下村漆器の業務用食器は、作りたい漆器や樹脂、塗料、色など様々な用途や形態に対応が可能のため、製造工程は細かく異なってきます。
その中でも、一般的な業務用食器工程の製品をご紹介します。
各工程の素地についてはこちら
こちらより器の製造依頼も受け付けております。

製造工程例

1布目椀 蘭 の製造工程

写真:布目椀 蘭
商品名 布目椀 蘭
材質 超耐熱ABS樹脂
塗料 ウレタン塗料
加飾 スクリーン印刷
使用場所 病院など
最短納期 約2週間
その他詳細> こちら(楽天製品ページ)をご覧下さい
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工程図
■成形

プラスチックの粒(熱可塑性樹脂)を溶かし、お椀の形にします。熱可塑性樹脂は再生可能な樹脂です。
※写真1 成形機械
新しい形状の器を作る場合は、金型製作が必要になります。

■下処理

成型の過程で出てくるバリを除去し、拭き上げ・脱脂をします。

■下塗装

スプレー塗装による吹き付けで、黒内朱の色を塗ります。
※写真2 塗料吹付けの様子

■加飾

スクリーン印刷で装飾部の印刷を行います。※写真3 (写真は布目椀 鈴) 

2都形吸物椀 鉄線 の製造工程

写真:都形吸物椀 鉄線
商品名 都形吸物椀 鉄線
材質 木質樹脂
塗料
加飾 蒔絵による加飾
使用場所 料亭など
最短納期 約1ヶ月
その他詳細 こちら(楽天製品ページ)をご覧下さい
 
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工程図
■成形

「熱硬化性樹脂」を使い、お椀の形にします。

新しい形状の器を作る場合は、金型製作が必要になります。

■研ぎ

表面積を増やし、塗料の密着をよくするために必要な大事な工程です。

■下塗

漆下塗用の特殊塗料を使って、下塗りを行います。

■研ぎ

研ぎによって、表面を均一にします。下塗りの際に付着したぶつなどを取り除き、上塗りがキレイに仕上がるようにします。

■漆塗

漆塗職人がひとつひとつ丁寧に仕上げていきます。

■蒔絵

蒔絵の工程(写真は重箱の家紋磨き蒔絵です)
1. 和紙に文様を描き、裏側から図案の輪郭を刷毛でこすって写す。 (写真1)
2. 筆で文様を描く。 (写真2)
3. 漆が乾いてきたら、金粉を蒔きます。(写真3) 色が違う場合は、蒔き分けたり2.3を繰り返します。
4. 消し蒔絵の場合はこれで仕上がります。(写真4は上金粉蒔き後)
5.磨き蒔絵の場合は、さらに磨き粉で磨きます。磨き蒔絵の場合は、3での金粉も専用金粉を使い、磨くことで丈夫で上品な金色となります。
6.「毛打ち(細かい線を描く)」を行い、完成です。

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