ここでは、漆や下村漆器店の漆器についての情報・豆知識を多く集めました。 とても奥の深い漆や漆器の世界を味わってみてください。
越前漆器について
1.越前漆器の始まりについて
1500年余り昔のこと、第26代継体天皇が幼少の頃、男大迹皇子とよばれて今立郡の郷に潜龍しておられた折、おめしの御冠の塗り替えを片山町の塗師に御下命になりました。 塗師は八幡神社に祈願のうえ黒塗りで修理をし、併せて黒塗りの食器を献上したところ、その器の光沢の見事さに深く感銘され、御奨励の思召に預かったことが越前漆器の始まりと伝えられています。
2.5大産地のひとつ、越前漆器
漆器の産地は、大小あわせて全国に27箇所あります。そのうち山中・会津・越前・紀州・輪島が5大産地と言われております。越前漆器は、別名河和田塗りとも言われ、鯖江市河和田町・片山町の周辺に漆器製造業やたくさんの職人が集まっています。 特徴として、業務用漆器の製造が盛んで、全国シェア約80%以上としいう実績があります。これは、丈夫で使い易い商品開発に努めた結果だと思います。丈夫さだけでなく、優雅な漆塗り(真塗り)の美しさは越前漆器ならではのものです。また、昔は柿渋をつける独特の技法がありましたが、現在はほとんど使われていません。